第4回DS・AIセミナー「AIは鉄道ダイヤを作れるか? – その難しさと研究開発の現状」を開催しました

2025年8月27日(水)13:30~14:30、第4回DS・AIセミナー「AIは鉄道ダイヤを作れるか? – その難しさと研究開発の現状」を、オンライン(Zoom)にて開催しました。

データサイエンス・AI全学教育機構の富井規雄特任教授が、世界一正確といわれる日本の鉄道について、その列車ダイヤには、いかに複雑な背景があり、多様な事情を考慮して作成されていること、そして、この分野にAIを活用できる可能性などについて、最新の研究動向、海外の事情に触れながら、様々なエピソードを交えて、わかりやすく解説しました。

本セミナーは、Science Tokyoの学生、教職員にとどまらず、大変多くの企業からも参加をいただき、参加者は319名に上りました。

以下に、参加者アンケートにいただいた感想の一部を紹介します。

●身近な題材について、わかりやすく最新の研究まで説明いただき興味深く聞かせていただきました
●非常に勉強になりました。特に海外の事例は、知る機会はなかなか少ないため、とても貴重な機会でした。国内の鉄道事情についても、大変参考になりました
●普段何気なく使っている電車の裏側に、見えない苦労や研究がされた上で、現在の仕組みが成り立ってきたのだと驚かされた。人間がコンピュータ・機械をサポートする時代になるという展開が実に興味深かった。AIにどこまで代替をさせ、逆に人間がどこまでを仕事をやり続けるのかというのは今後も議論になるだろうと思った
●AIとダイヤグラム作成についての現状と、これから人間とAIはどう共存してダイヤグラム作成にむかっていくべきなのかを考えさせられた。そのためにAIと人間の関係を把握していく必要があると感じた
●大変興味深い内容で、勉強になりました。 鉄道という、長年にわたり毎日使用している交通インフラに関して、改めてその複雑さについて考えさせられ、また、これまでの人の尽力の重みに気づかされました。
●AIを活用することに関して、人間との能力の差、方向性の違いを考えるだけでなく、人間と今までの知恵の積み重ねとの協力関係として考えることができ、いままで人の力で積み上げてきたからこそAIの活用方法は今後さらに広がるのではないかと思いました。
●いろいろな制約の上にダイヤが成り立っていて、それを支えてくださる大勢の方がいると知り、毎日の通勤電車に当たり前に乗っていることをありがたく思えます。
●貴重なご講演ありがとうございました。鉄道業界への事前知識がまったくなかった私でも理解できるような、ダイヤ作成の手法や現状の課題、解決策などをわかりやすく説明していただいたことで、AIを活用するにあたっての難しさや今後の展望がすんなりと理解できました。今後電車を利用するときにはどうしてここは急行が各停になるのだろうとかどうしてここで電車の待ち合わせをするのだろうといった、ダイヤ作成の背景に思いを馳せてみようと思います

データサイエンス・AI全学教育機構では、今後も、継続的にDS・AIセミナーを開催し、最先端技術や、DS・AIを社会で実現していくための技術の紹介、また理工学系・医歯学系の連携の取組みなどを紹介していく予定です。

第4回DS・AIセミナー「AIは鉄道ダイヤを作れるか? – その難しさと研究開発の現状」を開催しました