「データサイエンス・AI全学教育機構シンポジウム2024~DS・AIを社会的側面から考える~」を開催しました

2024年3月8日(金)大岡山キャンパスのTaki Plazaにて、「データサイエンス・AI全学教育機構シンポジウム2024~DS・AIを社会的側面から考える~」を開催しました。本シンポジウムは、生成AIの出現によってますます進化する社会において、今後DS・AI分野において求められる「社会のリーダーとしての人材像」をテーマに、本学学生に最先端のDS・AI分野への興味・関心を深めてもらうことを目的として企画されました。当日は、ハイブリッド形式(Zoomウェビナー)による開催で、現地からは136名、オンラインからは79名の参加があり、学生、企業関係者、他大学教職員を含めた多数の参加を得て活気あるシンポジウムとなりました。

「データサイエンス・AI全学教育機構シンポジウム2024~DS・AIを社会的側面から考える~」を開催しました

シンポジウムは、小野功副機構長の司会のもと、益一哉学長の開会挨拶から始まりました。益学長は、挨拶のなかで、本機構の設立経緯の紹介とともに、本シンポジウムの会場であるTaki Plazaが学生交流を目的として設立された建物であることの言及がありました。続いて、三宅美博機構長から、共創型エキスパート人材の育成を目指すDS・AI全学教育プログラムの概要について説明があり、2024年度からは「エキスパートレベルプラス」を新設することの紹介がありました。
続いて、文部科学省高等教育局専門教育課企画官の森次郎氏を来賓としてお迎えし、「数理・データサイエンス・AI教育の推進について」と題してご挨拶を頂きました。

「データサイエンス・AI全学教育機構シンポジウム2024~DS・AIを社会的側面から考える~」を開催しました
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講演1「AIガバナンスを巡る世界の動き」では、市川類特任教授から、生成AIの登場により、G7、米国、欧州など世界各国で急激に動くAIガバナンスの規制や制度についての解説・分析がありました。講演2「AIと社会についての教育実践」では、鈴木健二特任教授から、文理の枠を超えた広い視野を育むことの大切さとともに、生成AI時代におけるAI倫理、AI規制及びその技術に焦点を当てた、2023年度新規開講科目「先端データサイエンス・AI第三」についての紹介とその課題について言及がありました。

「データサイエンス・AI全学教育機構シンポジウム2024~DS・AIを社会的側面から考える~」を開催しました
「データサイエンス・AI全学教育機構シンポジウム2024~DS・AIを社会的側面から考える~」を開催しました

続くパネルディスカッションでは、奥村圭司特任准教授がモデレーターを務め、パネリストには、学生代表からは千葉のどかさん(博士後期課程2年)、麦島拓也さん(学士課程2年)が登壇し、産業界からは井川甲作氏(株式会社EARTHBRAIN)、小山暢之氏(第一三共株式会社)が、当機構からは市川類特任教授、鈴木健二特任教授が、それぞれ登壇しました。ディスカッションのテーマは「DS・AIの社会的側面を踏まえた今後の人材のあり方」と題して、それぞれの視点から熱心な議論が交わされ、参加者からも積極的な質問がありました。

「データサイエンス・AI全学教育機構シンポジウム2024~DS・AIを社会的側面から考える~」を開催しました
「データサイエンス・AI全学教育機構シンポジウム2024~DS・AIを社会的側面から考える~」を開催しました

最後に、井村順一理事・副学長(教育担当)から、閉会の挨拶の中で、ご自身の経験を踏まえ、学生に向けて「データサイエンス・AIの波に乗り遅れないように」との熱いメッセージが送られ、シンポジウムは大盛況のうちに幕を閉じました。
シンポジウム終了後は、ワークショップルームにおいて、学生、企業関係者を含む参加者による懇親会を開き相互の交流を深めました。

「データサイエンス・AI全学教育機構シンポジウム2024~DS・AIを社会的側面から考える~」を開催しました
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